子なし駐妻の流産体験とその後 in USA

初妊娠、初期での稽留流産、そこから一歩踏み出すための記録

ベビーシャワーへの誘いと戸惑い

相変わらず初診を待っている毎日です。

先週までは、血液検査のhCGの値で検索魔になり、自分の値は正常なのか、流産の可能性はどれくらいか、など一日何時間も何百ページものWEBサイト巡りをしてしまっていました。

 

そんな今週は検索にも疲れ、各種妊婦アプリもほとんど眺めることなく、自分が妊娠の可能性があることを忘れて過ごしていました。

 

妊娠8-11週あたりでピークになると言われているつわりの症状ですが、朝〜午後あたりまでは毎日胃が気持ち悪く、寝てばかりの毎日です。食べ物の匂いについては、魚介類(エビ、タコ)などに敏感で、シーフード系の料理は見るだけで気持ち悪くなってしまっています。

まだ食べ物を吐いてしまったことはないので、重度のつわりで苦しんでいる方々よりは症状が軽いのでは、と思っています。

 

そんな昨晩(9w6d)、1通のLINEが届きました。それは同じ社宅に住んでいる駐在員の奥様からのグループLINEで、ベビーシャワーへのお誘いでした。

何を隠そう、こちらに来ている駐在員の奥様たちはだいたい20代後半〜30代後半までと、”お年頃”な方々。

私ももれなくそうですが、こちらに来て子供を作って出産して帰国されようと考えている方はたくさんいるのです。

 

私が昨年の8月に最初の妊娠が判明したほぼ同時期に、ほぼ歳の変わらない奥様が2人、妊娠していることがわかりました。そして、彼女たちは順調に妊婦生活を送っています。

今回はその2人のベビーシャワーを企画するので、いつが良いか予定を教えてほしいという10人ほどのグループLINEでした。

 

私は元々、東京にいるときは外資系企業で働いていたので、ベビーシャワーはその時に知りました。

安定期に入った妊婦さんに元気で出産に臨んでもらうため励ます会、ぐらいの認識だったのですが、本国ではベビーシャワーはかなり盛大に行われるようで、妊婦さんが赤ちゃん用品で欲しいものをウィッシュリストとして提示して、参加者がその中からギフトを購入し、持参するというものだそうです。

医療費が高額なアメリカでは出産費用がかさんでしまうため、生まれてからの赤ちゃん用品まで用意していると大変な出費になってしまうとのことで、金銭的な援助の意味も含まれているそうです。中には高額なベビーカーや、ベビーベッドなどもプレゼントすることもあるのだとか。とっても太っ腹ですね!

 

話がそれましたが、昨日LINEをもらってから私の中ではブラックな気持ちが渦巻いていました。

 

「ベビーシャワーなんて行きたくないし、仮に自分が妊婦さんだとしてもやって欲しくない」

 

もちろん、周りの人が新しい命の誕生をお祝いしてあげるのはとても素晴らしいことであるのは重々承知しています。

 

私がいま東京に住んでいたとして、大学時代の友人、会社の同期に対してベビーシャワーをするとなったら、喜んで参加するかもしれません。

 

しかし、今回はタイミングと環境がとても複雑で、今の私には心から喜んで参加するには心の準備が整っていない、というのが正直な感想です。

 

流産してしまった最初の赤ちゃんとほぼ変わらない予定日の2人の妊婦さん。

私は流産してから、この2人に会うことを徹底的に避け続けて来ました。卑怯だとわかっていても、心が狭いと分かっていても彼女たちが参加するイベントには顔を出すことはありませんでした。自分の心を守りたかったんだと思います。

そしてこの気持ちは、元々の出産予定日を過ぎるまでは乗り越えられないと感じています。

今回のベビーシャワー、たぶん参加できない。

 

そもそもベビーシャワーの不安なところは、出産前に大々的に家族や友人を招いて生まれてくる赤ちゃんのお祝いをするところです。(文字だけ見るとステキなイベントですが)

 

流産を経験してしまった身から言えば、安定期に入ったからと言って死産の可能性が無いとも言えない。

 

一度流産を体験した私は産まれるまで心が休まることはないでしょうし、もし仮に私が無事に妊娠を継続することができても、きっとこの駐妻コミュニティで大々的に発表することはないでしょう。ひっそりと出産し、そのあと初めてみなさんに伝えることができるのではないかな、と思います。

 

昨晩はこのことについて、心が乱れてしまい2時間ほど夜泣いてしまいました。その間、夫がよく話を聞いてくれました。

涙の真相は、このベビーシャワーの件だけでなく、この地で何もやることを見出せない悔しさ、専業主婦であることの焦り、自分の帯同選択に対する不安や後悔、色々なことが積み重なって、感情が爆発してしまったと思います。

 

まとまりがない文章ですが、やはり昨年の流産の経験をいまいち乗り越えられていない自分を再確認し、凹んでしまいました。

来週やっと初診で病院に行きますが、エコーの予約はそれより何週か後でないと取れないでしょうし、不安な日々はまだまだ続きます。