子なし駐妻の流産体験とその後 in USA

初妊娠、初期での稽留流産、そこから一歩踏み出すための記録

11w1d - 初回エコー 天国から地獄(前編)

今日、やっと初回のエコーを受けることができました。

夫も仕事を途中で抜けて来てくれるとのことで、14:00からの予約に合わせて帰宅してくれました。

 

エコーの前のお約束、水を1リットル飲むという苦行をなんとか終え、夫と共に病院に向かいました。

 

前回と同じく、待合室にある個室オフィスで保険関係のペーパーワークを済ませ(同意書にサインしたりする)、待つこと15分…すでに私の膀胱ははち切れそうなくらいで辛かったのですが、必死に我慢しているとついにエコー技師さんが私の名前を呼んでくれました。

 

前回流産が分かった時に使ったエコー室よりも2倍くらい広いお部屋に案内されました。部屋にソファもあったので、夫がいたからこの部屋になったのかな。

 

早速診察台に乗って、経腹エコー。

かなり下の方からプローブを当ててぐりぐり…怖くて画面がなかなか見られません。ちらりと画面を盗み見ても、何も見えない…またダメなのかな…

 

次は場所を変えて、おへそのあたりをぐりぐり…

 

ん…?

 

 

…!

 

 

画面の左上に黒い空洞、そして白い楕円のようなものが見える…

 

 

技師さんがその部分をアップにしてくださいました。

そして「ベイビーはここにいるわよ!」と教えてくれました。

 

前回は経験することができなかったことなので、声にならない喜びと、涙が滲んできました。

夫も画面に近寄って感動していました。

 

そして、最も聞くのが怖かった質問、「Is there heartbeat? (心拍はありますか?」と尋ねると、「ここよ!」と赤ちゃんのお腹あたりを指差してくれました。すると、確かに白い影の中にチカチカ光る心臓が見えました。

 

…去年からずっと辛い思いをして、今年も先が見えない中つわりに苦しんでいたけど、今日を迎えられて本当に良かった…

 

そう思いました。

夫もこれまでずっと精神面、体調面、生活面のサポートをしてくれて、仕事で疲れているのに私の大きな支えになってくれ、本当にありがたかったです。なので、今日一緒に元気に生きている赤ちゃんを見られて、本当に本当に良かったです。

 

各種計測を終えて、エコーは10分ぐらいで終了しました。エコー終了と同時に、部屋の隣についているトイレに駆け込みました。膀胱は爆発寸前でした笑

 

技師さんからはエコー写真を3枚頂け、駐車場でまじまじと眺めて、夫と喜びを分かち合いました。

 

まだ長い妊娠生活、何があるかわからない、そう思っていますが、やはり今日の心拍確認は一つヤマを乗り越えたようでとても安心しました。

 

帰りに今日はプチお祝い、ということで瓶のアップルサイダーを買って帰りました。ボトルの形がシャンパンに似ているので、お祝い気分を味わえるかと思って、アメリカに来てから節目節目で飲んでいたのです。

 

夜このサイダーを開けることを楽しみにして、夫は職場へ戻って行きました。

 

私はつわりの症状がここ最近ひどくなってきたため、家で安静にして過ごしていました。

 

 

 

 

 

ここで何事もなく夜を迎えられたら、どんなに良かったでしょうか。

 

 

この後、私たちを地獄に突き落とす一本の電話が入りました。